愛は全てを完成させる絆 | MIKKO

コミュニケーションを取るために喋りたいということですね。

そうですそうです。あるときに専門学校の先生が「コミュニケーションを取ることが一番大事」ってポロッと言ったことが、すごく心に残っていて。バンドでもそうだと。オーディションに受かったらバックバンドが付いて大きな舞台で歌える、という機会があったんですけど、私はそれに受かって、初めてバンドを付けてもらって。

バンドはみんなで話し合いながらやっていかないといけないじゃないですか。そのときにコミュニケーションが一番必要であって、コミュニケーションが余りとれていないバンドは、ライブのステージを見ていて分かるんです。息があっていないかったり、ひとりひとりが孤立していたりとか、お互いが楽しんでいなかったりとか、自分だけ楽しんでいたりとか、全部見えるんです。

ステージにあがる前の課程で、みんなのコミュニケーションが取れていると、音楽がひとつになってボンッと伝わってくる。そういうことが分かったので、私は「笑顔」を心掛けて、恥ずかしがりやのメンバーや、コミュニケーションが好きじゃないメンバーも居るんですけど、それでも私は絶えずひとりひとりに話しかけて、歌っているときも目を合わせながら歌ったり…。そういうことを大切にすると、練習を重ねていくうちに、笑顔がどんどん生まれていくのが分かって、お互いが仲良くなっていく、というのを学んだので。

お客さまともそうかなと。山口県内だからこそ、また同じ会場で出会えたり、ファンの人との繋がりも広がっていったり、だったら、もっとコミュニケーションを取りながら、皆さんのことを知っていって、もっともっと深い繋がりになっていけたらいいな、って思っていますね。いずれは家族のような仲になりたい。みんなで会場に集まって、私を交えて、お客さん同士も仲良くなる。そういう空間を作っていけたらいいな、と思いますね。

なるほど。「MIKKOさんを囲む会」ではなくて、みんなで大家族のような。

みんなで。「MIKKOちゃんのところへ行けば、あの人にも会えるよね」みたいな。あそこへ行ったら落ち着けるよね、ほっとできるよね、というような空間づくりを出来るようになりたいと思っています。

本当に、孤独ということを味わったから、そうやって思えるんだと改めて思います。すごく寂しい、一人の時間が二年半ぐらいあったんです。今はこっちに帰ってきて、家族も居るし、寂しいという思いはないですけど、そういう人は必ず居る。どこに行っても居る。その寂しさを和らげたり「隠さないでいいよ」と伝える事が出来たらいいな、と思いますね。

たくさんのお話を伺ってきましたが、改めてご自身の「こだわり」や「ゆずれないもの」をひとつ挙げるとしたら、何だと思いますか?

ゆずれないもの…私はやっぱり「愛すること」ですね。人を愛すること、自分を愛すること、自分のやっている仕事や音楽に対して、愛を持って接することが大事だと思いますね。やっぱり愛があると、いろいろなものが生まれてくるし、笑顔だって生まれてくるし、人を許す心も生まれてくるし、何より幸せが一番生まれてくると思います。うん。

ありがとうございます。今日お話を伺ったなかで「お祈りして、おまかせする」と仰った言葉が、MIKKOさんの生き方をよく表しているような気がしました。「おまかせする」という感覚は、他の方からはあまり感じ取ることができないので。

そうですよね。凄く辛い時に救われて今の私がいるので、自分に出来る事を音楽を通して届けて行きたいと思っています。これからも根っこ(軸)の部分が変わる事はありません。

そうですね。何か到達点があって、そこへ向かって前進していく、掴み取る、といった感覚の人が多いように思うんですけど、そういうものを手放されているので、そこがMIKKOさんの人柄を掴めなかった原因かな、と思いました。

「自分にとってふさわしい道を相応しい時に与えてくださるので・・」私はずっと歌い続けようと思います。そしたら、必ず神様が一番ふさわしい道を与えてくださり、時が来たら実を結ぶと思います。本当に思うんですよね。だから目の前の事を大切に必死に頑張るのみ。

こうやってインタビューをして頂いていることも、出会えたことも、本当に恵みだと思うし、感謝していますし、すごく嬉しいです。またこの冊子の発行日がクリスマスと聞いて、クリスマスってイエス・キリストの誕生の日なので、「神様からのプレゼントだ!」ってすぐに思ったんです。(※このインタビューを掲載した求人×情報マガジン「マイカラー」は、2012年12月25日発行されました)

ベストなタイミングだったんですね!

そうなんです。本当に嬉しい最高のクリスマスプレゼントです。

私の初めて作った曲「THANK YOU FOR JESUS☆」(ありがとう神様)を感謝の思いを込めて歌い続けて行こうと思っています。

写真・文/OURSELVES 取材協力/organic kitchen Angel