自分の気持ちで選ばない | 林 里江

高校から大学に進学された頃、やりたいことや目指していたものはありましたか？

ないです。私、元々なりたいものとかなかったんですよ、昔から。

大学を選ばれたのは、どういう理由で？

姉が、先にその大学に入っていたので。姉はひとつ年上なんですけど、幼稚園からずっと一緒なんですよ。幼稚園、小学校、中学校、高校までずっと一緒で、ずっと一緒にバスケットボールもしていて、追いかけるつもりはなかったんですけど…大学も(笑)

結果的に。

結果的に…というか、なりたいものがないから、選ぶ材料がない。なので、姉が通っているところへ行こうと。学部は違ったし、別々に住んでいたので、滅多に会わなかったんですけど。

大学ではどういう勉強をされていたんですか？

産業社会学部という学部だったんです。福祉、情報、スポーツ、ＩＴ…現代社会のあらゆる分野のことを勉強していました。スポーツ推薦の方も多くいらっしゃいましたね。

ご自身もバスケットボールをやっていらっしゃったということですが、スポーツはお好きなほうですか？

好きです。体を動かすのは好きでした。

今も何かやっていらっしゃいますか？

今は、バスケにたまーに行ってるんですけど、最近はちょっと忙しくて行けてないですね。あとは家で筋トレをしたりとか。

筋トレ。

腹筋とか。地味に(笑)

そういう体を鍛えるのもお好きなんですか？

そうですね…昔は姉がやっていたからとか、父が教えていたからとか、そういう理由でスポーツをやっていたんですが、最近は「健全な魂は健全な肉体に宿る」みたいな…歳を取るたびに思いません？(笑) なので、ちょっとだけでもストレッチとか出来る時間が持てればいいな、と思って。

それは今のお仕事があってのことなんでしょうか？

やっぱりこの仕事を始めたことによって、以前よりもすごく沢山の人と出会うようになったんです。常に人と会っている。となると、精神的に自分をコントロール出来ないことも出てくるので、それを筋トレをしたり、自分がエステを受けたり…

そういうもので、健全な状態を保とうとしているんですね。

ですね。私だけじゃなくて、皆さん日常いろいろ…家庭でいろいろあったり、仕事でいろいろあったりして、精神が不安定になることもありますよね。それを、出来るだけ戻せる…元気に出来る方法は、幾つもあったほうがいい、という感じです。お化粧品だったり、エステだったり、アロマだったり、運動だったり…綺麗になるというところから、心が元気になるという作用があると思っているので、自分でも幾つか用意していたいし、それをお客さまにもエステやお化粧品を通じて、「ここに来たら元気になる」とか「嫌なことがあったけど、『肌が綺麗』と褒められたから元気が出た」とか、心を元気にするための選択肢のひとつにして頂ければな、と思っています。

なるほど。ちょっと落ち込んでいるときに、元気になれる選択肢がたくさんあったほうが心強いですね。

そうですね。エステに来たけど元気にならなかった…というときも勿論ありますよね。じゃあ、今日は”香り”だったとか、今日は”運動”だったとか、あると思うので。自分でもそれは意識して増やしているような気がします。

筋トレもそういうもののひとつなんですか。

筋トレと言っても、腰に腹筋クッションみたいなものを置いて、テレビをみながらビョンビョンってやってるだけなんですけど(笑) 「何か落ちつかないな」「何か息苦しいな」というようなときは、テレビを消してビョンビョンやってます。

楽に出来たほうがいいですもんね。

そうですね。無理せず出来るほうがいいですね。自分で自分の心をコントロールするのって難しいから、あらゆる方法で元気に出来ればいいなと思います。

エステや腹筋のほかにも、元気になれるツールをお持ちですか？

あとはアロマだったり、平日サボって遊びに行くとか(笑) 気心知れた友人と美味しいものを食べに行ったり。

大学の話に戻るんですけど、卒業されて今の仕事に就かれる前に、他のお仕事をされていたんですか？

はい、そうです。大学は４回生の前期で単位を全部取っちゃったんです。卒業したら父の事務所で働くことに決めていたので、就職活動は全然していなくて、「後期にめっちゃ遊ぼう！」と思っていた矢先に、父から「帰ってこい」と言われて、４回生の１１月ぐらいから地元に戻ってきて、自動車の免許を取って、働いていました。

へー。籍は大学に置いたままで。

置いていたけど、部屋は引き払って、卒業式だけまた大学へ行って。父が「宇部に戻って働くんだったら、帰って車の免許を取れ」と。で、帰って、免許を取って、仕事をしていました(笑)