愛は全てを完成させる絆 | MIKKO

中学生のときに、夢を決めるじゃないですか。私は当時保母さんになりたくて、職場体験にいろいろと行ってみたんです。そのぐらい子供が好きだったんですね。でも、それ以上に音楽が好き、という思いに気づき音楽の道を進むことを決めて、高校卒業して専門学校に行ったんです。

今では、ライブ会場に子供たちが多いと、歌いながら子供たちのところに行ったり、ライブが終わった後には自然に子供たちが寄ってきてくれたりして幸せな気持ちになります。秋に下松のお祭りがあったんですけど、ライブが終わった後に子供たちが30人ぐらい私のもとに来てくれて、列を作って「サインして?!」って。一緒に写真を撮ったり話したりして、子供たちと触れ合えたことがすごく嬉しかったですね。

学生の頃に音楽をやりたいと思ったんですか?

そうですね。高校を卒業する前の年って、進路をしっかり決めないといけないじゃないですか。そのときに、やっぱり音楽が好きだ、歌が好きだ、と気付いて。若いときにしか出来ないとか、若いうちに始めないと遅いとか、あるんじゃないかなと思って、「じゃあ、若いうちに音楽を始めてみよう」と思ったのがきっかけですね。

でも実際に音楽を始めてみると、すごく奥が深いし、いろいろな正解があって、若ければ良い…というものではなくて、歳を取ればとるほど味も出てくるし、いろいろな体験をして、もっと良い音楽を作れたり、奏でたり、歌うこともできる、ということを知っていきましたね。

音楽をやっていこう、という決意は固かったんですね。

固かったです。もうその一本しか見えていなくて。決めたら行動!ということで、すぐに専門学校の体験入学へ行きました。ちょうど、いろいろな職業の方が高校に来てお話をされる機会があったんですが、その一人として音楽の専門学校の先生がお話に来られていたので、そこでお話を聞いて。

「私は(専門学校へ通うために)東京へ行こうか福岡へ行こうか迷ってるんです。どうしたらいいですか?」と聞いたときに、「東京はもの凄い数の人が居るけど、福岡はそれよりも人が少ない。少ない中での一人のほうが、知ってもらえる確率が高くなる。だから、まずは福岡が良いんじゃないかな。地元も近いし。」ということで、福岡に決めました。いずれは東京へ行くことになるんですけど。

福岡の学校では、歌とゴスペルを勉強されたそうですね。

勉強しました。その学校にゴスペルのサークルがあったんですね。私はクリスチャンなんですけど、ゴスペルを知らなかったので「やってみたいな」と。そこから始めて、洋楽を詳しく知るようになって、歌詞の意味を知るために英語の和訳を自分で調べたりしました。

ゴスペルというものは”魂で歌う”というか、自分も歌っていると本当に楽しくて。一人で歌っているわけじゃないから、周りの人とも思いを共有できるし、楽しめるし、お互いに顔を見合わせたりして、更に楽しくなる。それを聴いてくださるお客さまにそのまま届ける。また”演じる””表現”をするということも学びました。今、シンガーソングライターとして曲を作るにあたり、ゴスペルというものにすごく影響を受けています。

”演じる”ということも学ぶんですね。

学びましたね。ただ歌うだけでは相手には伝わらない。感情を表現する…もちろん顔も使いますし、体を使って表現する。ゴスペルには振り付けがあって、振り付けを自分たちで作ったり。先生が作った「HAPPY DAY」という歌の振り付けを考えさせてもらって、それが今もずっと使われていたりして、見る度に嬉しくなります。

「どうやったら綺麗に見えるか?どうしたらこの想いが伝わるか?」というものを自分で見つけながら、また先生たちを見ながら、発見していく。ゴスペルには必ずリードボーカルを歌う人がいるんですが、リードボーカルだけが一番目立っている様に思えるけれど、お客さまは誰を見ているか分からない。自分が見られていると思って表現する、そしてもっと自分を見てもらえるように表現する、ということを自分で考えながら歌っていましたね。

いろいろなアーティストのパフォーマンスをYouTubeで検索して見てみたりとか。歌詞の意味が、悲しい思いだったら悲しく表現してみる、顔も作ってみる。嬉しかったら大きく表現してみる。ということをやっていました。そこで”表現する力”を教わったので、今一人で活動していく中で、自分の曲も表現の仕方を自分なりに考えてライブで表現しています。