慎重になり過ぎない | 山城 麻衣

講師のお仕事をしつつ、別のところで音楽活動もされていますよね。プロフィールを拝見したら、2009年に同じ大学の卒業生3人で、「歌とピアノの夕べ」というコンサートをやっていらっしゃいますね。そのときの経緯は憶えていらっしゃいますか?

そのときの経緯は…ずっとやりたいと思っていたんですけど、働き出していたというのもあって、なかなか難しかったんですけど、とにかく一回やろうということになって。歌の子も、ちょうど受験の時期だったので、人前で歌うことに慣れておきたい、ということもあって。それでやることになったんです。演奏したいという思いが強かったので、とにかく演奏会を一回やろうと。まだ知ってる後輩たちが大学に居たので、そういう後輩たちが卒業してからも、演奏する機会を持って欲しいというのもあったので、それで山口でやることにしました。

そのときのメンバー、あとのお二人は同じ学年の方ですか?

歌の子は同じ学年で、ピアノは二つ上ですね。

あ、ピアノが二人なんですね。

そうですね。一応、山口大学の出身者で立ち上げたということなんですけど、あとは後輩が入ってくれれば、一緒に演奏が出来れば…という思いと、やっぱり山口大学の音楽教育ってすごく狭いし、その中で卒業しても演奏をしているという人は、本当に少ないんですよ。みんな先生になってしまうので。なので、そこだけに留まらずに、他の人とも交流が出来たら、一緒に演奏していきたいという思いはありましたね。

なるほど。3人のユニットというよりは、サークルのような。

そうですね。そういう会があって、これから広く演奏していけたらいいな、という思いで作りました。

なるほど。音楽家として演奏されつつ、学校で講師というお仕事をされていて、それとは別にコンサートを開催されるという新しい側面があって…そこらへんの難しさとかはありますか?

いやー、難しいです、すべて。だから、一回目は山口アートネットワークの曽田さんに、ほとんどやってもらったようなもので…でも今回は、ちょっとずつ自分たちで出来ることがあれば、と思って。難しいことだらけだし、誰かに手伝って貰わなければ出来ないな…と思いました。でも、これが出来るようになれば、色々と繋がりも広がっていくだろうし、今後活動していく中で、自分たちでやってみないと分からないことなので、企画という面では勉強しつつ…ですね。

演奏という面では、県外で演奏されることもあるんですか?

県外は、ちょこちょことはありますけど、今年は4月に福岡と大分で、アンサンブルのコンサートを初めてさせて頂きました。ずっと山口に居るので、あまり県外の演奏家の方とお会いすることもないし、なかなか向こうで演奏会をするというのも、知り合いが居ないと難しいので、知り合いを増やしたいという思いもあります。

演奏家としては、どういうシチュエーションで演奏するのが、一番自分に合っていると思いますか?例えば、1000人ぐらい入るホールで演奏するほうが良いとか、逆に20人ぐらいのこじんまりとしたスペースで演奏するほうが良いとか。

そうですね…あまり、こじんまりとしたところで演奏するという機会がなかったので…例えば、歌の人の伴奏で入るときなどは、小さいところで演奏したところもありましたけど、大体100人ぐらい入るホールで演奏することが多いので。喋るのが苦手なので…

そうなんですか?

そうなんです。ああいう場で、マイクを持って喋りたくないので(笑) あまりこじんまりした場所だと、話で繋ぐというのも結構重要なので。出来るだけ喋りたくないんです(笑)

そうなんですか。お喋りは面白いですけどね。

会話してくれるぶんにはいいんですけど、皆さんに向かって「こんにちは」みたいに喋るのが苦手なんです。

じゃあ、そっち方面はあまり追求しない。

そうですね…まあ、出来たらいいんだろうな、とは思うんですけど、なかなか。演奏するだけでも労力を使うので、それプラス話をするとなると、そっちのほうが緊張するので…。演奏に支障がないためには、喋らないのが一番かなと(笑)

そうなんですね(笑)

あ、でも今年はチェロの方と学校コンサートをするので、学校関係は喋らないといけないので、そこで勉強してきます(笑)