人を真似る | 岡崎 春代

お客様も、一対一という関係を気に入っていらっしゃるのかも知れませんね。

淳子さん　確かに。この前、お客様にぽつりと言われたのが…私が電話応対でお客様を待たせてしまうことも多いんです。そのときも電話が２回３回と鳴って「ごめんね。スタッフが欲しいね。」って謝ったら、「でもね、私はあなたと一対一で喋りたいのよね。」って。「ここの空間が好き」って。

「確かに、今行きたいと思っても（予約が一杯で）行けないけど、２～３日前に予約を入れて行けば、予定した時間に必ず終わってくれる。そこが、このお店の良いところじゃないの？」って言われたときに…ああ、一対一でも良いのかな？って。皆さんがそういう考えではないと思いますけど…主婦の方は特に時間に追われているので、例えば予定が３０分でも延びると、嫌な方も居ると思います。ここは、例えば１０時に予約して１２時に終わらせたいと思ったら、一対一だから必ず時間内に終わらせることが出来る。

そうか、一人のお客様に集中するから。

淳子さん　そうです。…私は、お客様は嫌なんだろうな、と思っていたんです。スタッフが一人しか居ないというのは。でも、さっきみたいに言われたときは、一人でやってて良かったなって思いました。

なるほど。一人でやっていらっしゃるというのは、情報として表に出していらっしゃるんですか？

春代さん　出してますね。

淳子さん　看板にも「完全予約制」と書いて、電話でも「私一人なんで」って伝えてます。

なるほど。コンタクトを取って来た方には、分かるように伝えていらっしゃるんですね。

淳子さん　そう。だから、エクステでもそうなんですけど「１５分以上の遅刻だけは絶対にしないで」って言うんですよ。もう次のお客様が入っているから、３０分～４０分遅れたら、出来ませんごめんなさい、って。ここは時間には厳しいです(笑)

そこで離れていくお客様もいらっしゃいますか？

淳子さん　どうかな、居るには居るけど…でも、遅刻して来られた方に「ごめんなさい、もう次のお客様が待っていらっしゃるので、入れることが出来ないんです。時間内で付けられるだけなら付けてあげますけど、初めてのお客様で問診票も書かないといけないし、同じ料金を払うんだったら、また予約されて後日来られたほうが、絶対いいと思います。」と言ってお断りするんですけど…それでも来てくれるんですよね。で、次はもう必ず次回の予約をして帰られます。ここのお客様は、ほとんど一ヵ月後の予約をして帰られます。取れないというのが分かっているので。厳しいですよね、１５分以上の遅刻厳禁というのは(笑) だから、無理な方は無理だと思うけど…

それでも、やって欲しいというお客様も、沢山いらっしゃると。

淳子さん　そうやって、遅刻したらお断りするから、もう「どうしよう、絶対嫌われた。。」と思うじゃないですか。もうそういうときは、その場で予定を聞いて、次の予約を優先的に入れてあげるようにしています(笑)

なるほど、厳しさだけでなく優しさも見せていくと。飴と鞭を使い分けて(笑) そういうスタイルは、どなたに学んだとかではなく、ご自分の持ち味なんですか？

淳子さん　いやー、もう自分流でしょうね。私は本当に…人が凄く好きだから。どうなんだろう、誰に教えてもらったんですかね？

春代さん　もう、天性のものだと思います(笑)

淳子さん　(笑)

(笑) 元々、そういうお嬢さんだったんですか？

春代さん　ですね。向いてるんだと思います。本店で一緒に働いているときから、家族には厳しいけど、他人には優しい子だな…って。

淳子さん　(笑)

接客業をするには最高ですね(笑)

春代さん　そうですそうです(笑)