人との繋がり、支え合い | 森田 晶子
出店者やお手伝いの方は、どうやって集まってくるんですか?
口コミと、ネットですね。「お手伝いをお願いします」というのは、ネットでは書くけど、実際は知っている人が多いですね。
出店される方の選別はされるんですか?
今まではずっと”先着順”というかたちで、公平さを保つためにしてきました。でも正直、先着順ってどうなのかな…って最近思ってきているんですけど(笑) とりあえずのところは”先着順”ですね。
イベントのカラーやコンセプトを立ててやっていたわけではないんですか?
ではないんですよ。下関のイベントは内輪だけで、出店者募集を掛けないものが多いので、「誰でも出られる、自分たちでも出られるイベントが欲しいよね」と言っていて。今までは宇部や北九州で出店していたんですけど、「(下関で)自分たちがやればいいんじゃない?」と言って始めたので、あまり選りすぐることを…したほうがいいんでしょうけど、したくなくて。
誰でも気軽に出られるよ、審査もなくて。でも「その代わりルールはあるのでそれを守ってね」という条件で、来るもの拒まず去るもの追わずでやるのが、一番楽しくできるんじゃないかな?とふんで始めているんですけど。
そこがコンセプトといえばコンセプトになるんですね。それが12回続いているということは、そのやり方でうまくいっている、ということですよね。
ですね。逆に、カラーを統一してしまうと、似たり寄ったりのお店がずらっと並ぶことになるので、楽しくないんじゃないかなって思うんですよ。やっぱり、小奇麗なもの、流行のものをずらっと並べるよりは、せっかくみんな手が違うんだから、手作りのものを売るからには、自分が楽しんで作りましたというアピールが出来るほうが、お客さんにも伝わると思うんですよ。
流行の小奇麗な素敵なものを買う人と、「楽しんで作りました」ってみんながニコニコしながら売っているものを買う人では、ニコニコしている人のブースから買う人のほうが圧倒的に多いので。それで、私たちのイベントは合っているんじゃないかなと思うんです。
そこは来場者の満足度にも繋がっていると。
そうですね。「いろいろあるから楽しい」と言われるので、そこは合っているんじゃないかな、と思いますね。
取り合わせが雑多ですよね。モノを売っているお店もあれば、占いもあるし…
体験もあるし。体験も小さい子からおばあちゃんまで、いろいろな方がやってますし。
前回のイベントが始まる前に、自分たちのお子さんが小さいときに楽しめるイベントが少なかったので、子連れでもOKなイベントにしたいと仰ってましたね。
そうですね。出店するときも困るし、来場しても困るし…それを困らないような工夫をしたいと。実際「natural market」を始めたときに、もう一人の主宰者の子供さんが、下が2歳で、2歳といったら言うことをきかないし、おむつも取れてないし。その状態で始めるにはどうしたらいいかな?ということを考えて。初めは小さい会館だったから、外側にブースを並べて、真ん中にキッズスペース用の絨毯を敷いておもちゃを広げて、みんなが子供を見られるという状況から始めたので。
イベントが終わって片付けをしているときに、お子さんたちがモップがけを手伝っていたのを見て、ちゃんとお子さんも楽しめるイベントになっているんだな、と思いました。
子供も主宰者のプレートを付けてますからね(笑) 困ったことがあったら、伝書鳩のように「あそこが困っているよ」と言いに来てくれますし。みんなで作るイベント、でいいんじゃないかなと思います。
いまのイベントは、ご自身が理想としていた形になっていますか?
なってますね。うん。