弱くても大丈夫 | 臼杵 万理実

他の作家さんの作品に興味はありますか?

そうですね。観てみたい作品の展覧会に行ったりはよくしています。同年代の人たちとよくグループ展をしたりしていますが、その人たちの作品からも刺激を受けています

県外で勉強をしたり、活動をしてみようと考えた時期はありますか?

ありますね。でも、今のところは山口で活動して、たまに東京や大阪・福岡に行って展覧会を観たり、イベントに参加したりして刺激をもらってきて、また山口で制作をする感じが、今は良いと思っています。

今は田舎に居ても、作品発表の機会は持ちやすくなっていますよね。ネットワークが出来てしまえば、何処に住んでいても変わらないかもしれない。

そうですね。でも、たまに行くと「こんな人が居るんだ」「この作品が観れて良かった」とか、色々な刺激を受けて帰ってくるので、そういう機会も必要だなと思います。

「地元をどうにかしたい」というような思いは、強いほうですか?

地元で作家の知り合いがたくさん居て、色々な活動をしているのを知っているので、その人たちと色々な取り組みをして発表の場を増やしていったり、繋がりが出来たらいいなと思います。山口は結構たくさん作家さんが居て楽しいので、もっともっと盛り上げることができたら良いな、と思ってます。

創作活動をされるなかで、ご家族の影響はどのくらいあると思いますか?

そうですね。私が小さい頃から、父がずっと絵を描いていて、それをずっと見ていたので…あとは美術館に連れて行ってもらうことも多かったので、その影響はあるかも知れませんね。「絵をやろう!」と気張る感じじゃなくて、絵に親しい感じ。それがずーっと続いている感じですね。

すごく身近なものなんですね。

そうですね。

早い段階で、ずっと続けられる対象が身近にあるというのは良いですね。そういうものをずっと探しているという人も、世の中には多いんじゃないかなと。

そうですね。本当にずーっと、描いている感じです。

なんとなく続けられるというのが、いちばん良いですね。

そうですね。割とすぐに飽きるほうで、それでも絵だけは小さい頃からずっと続いているので、好きなんだろうなと思います(笑)

好きな絵をこれからもずっと描き続けていく中で、ご自身の中で大切にしていることはありますか?

絵を描くのは時間が掛かるので、自分で時間の調節をして制作をすることを心掛けています。

それはだいぶ具体的な回答ですね(笑)

…そういう趣旨の質問じゃなかったみたいな気がしますけど、大丈夫でしょうか(笑)

いや、これはこれで面白いのでOKです(笑)ここまで一時間ぐらいお話をうかがってきて…これは私の勝手な印象ですが、臼杵さんは絵を描く以外のことに、あまりエネルギーを消費しない人なのかな、という気がしてきました。絵を描くことにエネルギーを集中して、それ以外のことは省エネモードでやっているのかなと。

あまり良い印象じゃないですね(笑)

いや、いいんじゃないでしょうか。ご自分が得意なところに、エネルギーを集中して頂けば良いんじゃないかと。

そうですかね?そう言ってもらえるとうれしいですが…気をつけよう。

絵を描く以外のところは、周りの人がフォローしてくれるので、省エネモードで大丈夫だと思いますよ。

いいのかな…(笑) いや、絵も絵以外のことも頑張ります!

[写真・文/OURSELVES]