感謝の気持ちを全部伝える | 園田 奈津子

東新川にサロンを出されてからの7年間は、どんな7年間でしたか?

あっという間、ですね。売上的にも良い時期から悪くなった時期もあって、リーマンショックぐらいからガタっと落ちたりもしましたけど、やっぱり地元で、実家暮らしだから乗り越えられたと思い両親にはとても感謝しています。…東京じゃなくても、県外だったら難しかったのかも知れないですね。

移転する際に、五感からリラックスしていただきたいという思いがあったので、自分の中ではこだわってサロンを作ったんです。私は自分がサロンとかお店とか行くときに、雰囲気も凄く大事な人なので、そういう価値観が似ている人に選んで来て欲しいんですけど。

今は本当に凄く安価なサロンやマッサージがどんどん出てきているので、金額ではどうしても叶わないんですけど、その代わり接客だったり、技術とか雰囲気で選ぶ人に来てもらいたいな…と。

こだわってやっているがゆえに、それが浸透するのに時間が掛かるのかもしれませんね。

不景気になって、どうしても減らされるのはリラクゼーションのような、贅沢なところなんですよね。でも、行く方は行くので、健康管理という意味でも大事ですし、沢山ある中で選んでもらえるサロンになっていかないといけないんだな、とは思ってます。

こういう状態になったらベストだな、というイメージはありますか?

とりあえず、今の倍ぐらいは動きたいですね。

お仕事は好きなほうですか?たぶんお好きだと思いますが。

好きですね。

マイペースで仕事をするのと、慌しくしているのと、どちらのほうが好きですか?

どちらも良さはあるんですけど、どちらかといえば忙しく頑張りたい。忙しすぎても、一日に凄く予約が入って、お客様を詰めて入れないといけない、という風になると、またちょっとリラクゼーションから変わってくるので、そこはしっかりと時間を取ったうえでの忙しさが理想です。

いま子供が保育園に通っていて、まだ一人で、二人三人欲しいので、今はある程度こういうゆっくりとしたペースでも、子育てがあるぶん仕方がないかなと思うんですけど、それがある程度落ち着いたら、またバリバリ仕事をしたいですね。

お仕事と家庭のバランスはどう考えていらっしゃいますか?

一般の方は8時間労働だったら、8時間きっちり働くじゃないですか。そんな感じで、例えば営業時間が11時から20時だとすると、その間はしっかり働いて、それが終わった後の時間を子育てだったりとかそっちほうに、オン/オフを切り替えてバッチリやりたいです。

ただ、自宅サロンなので、仕事の合間や予約が入っていないときに、家の用事が出来たりとか、買出しに行けたりとか、そのへんは助かっています。自宅兼サロンに変えて、すごく働きやすくなりました。もう全然違いますね。働いているときも、幸せを感じながら働いています。

パープルがすごく好きで、サロンを自分の好きなイメージにして、好きな天使の小物も置いたりして、そういうものに囲まれたなかで、お客さまがリラックスしてお休みされていて。「あー幸せだなー」と思いながら施術してます。

ご自身のこだわりは、お客さまの満足度にも繋がっていると思いますか?

思いますね。来店されたときに、とても喜んでくださいます。雰囲気を味わってくださっているので、来ただけで気分が変わるというか。「この空間が贅沢だよね」と言ってくださるので、そこを言われると、すごくこだわって作ったので嬉しいですね。「あ、ほんとですか?私も好きなんです♪」みたいな感じになります(笑)

自宅サロンを作るときに、自宅とサロンがセットになっていることよりも、自分の思い通りの空間を作るほうが重要だったんですね。

思い通りの空間を作るほうが重要でした。なので家を建ててもらうときも、色々な会社に行ってイメージを伝えて、色々なデザインを考えてもらったんですけど、なんかしっくりこなくて。ここはもう本当に輸入住宅専門のところに作ってもらったんですね。初めにお客さまが来られたときに、”自宅”というよりもまず”サロン”というイメージを持って欲しかったので。やっぱり”サロン”ということで、外観からちょっと普通とは違う感じに。で、三角屋根というのにもすごくこだわっていて、色々デザインしてもらって。

で、夫の意見もあるので、住居スペースとサロンとの兼ね合いも考えて、この家に最終的に決まったんです。なので、普通に生活しているぶんには音は一切聞こえないので、そういうところも考慮してもらって。なので、自分の中では完璧なサロンです(笑)よく考えて良かったな、と思います。