経験値を上げる | YAKKO
子供の頃からですね。学級委員長とか、給食委員長とか(笑) 本当はやりたくないときもあるんですけどね。一時期は、やりたくなかったんですよ。小学校6年生のときに給食委員長を任されて…上に立つ人間って、下の人の失敗も全部背負い込まないといけないじゃないですか。それで、めちゃくちゃ怒られて。
他の人の失敗で。
後輩がやるべきことをやっていなくて、それで怒られて、もう一時はやりたくなかったんですけど…。でも、結局頼まれたらやっちゃうんですよね(笑) 高校のときも…私、大学は指定校推薦で行っているんですよ。でも、学校が推薦してくれて、ほぼ合格が決定するので、学校も相当話し合わないといけないらしくて。
生徒会と文化祭実行委員長をやっていることは認められていたんですけど、あまり素行が良くなかったので、大揉めして大変だったみたいなんです(笑) でも、担任の先生や生徒会の先生など、自分の仕事を見ていた人が推してくれて、何とか大学に行ったんです。先生も、頼ってくれていたんだろうな…と、だから推してくれたんだろうな、って。
頼られるばかりなんですか?逆に、人に頼ったりはしないんですか?
…苦手ですね。頼られるばかりで、頼り方が分からないんです。本当は頼りたいんですよ、末っ子で甘えん坊なので。
事業をやっていらっしゃるお兄さん以外には、ご兄妹はいらっしゃるんですか?
兄が2人居ます。8つ上と3つ上。
末っ子で一人娘だと、一番甘やかされて育ちそうなポジションですよね(笑)
ですね。そのはずなのに…あ、でも、家では一番権力を持って、一番甘えているとは思うんですけど…なんせ兄2人がハチャメチャなので、期待を掛けられていたというのはありますね。しっかりしなくちゃ、高校も大学も行かなくちゃ、という…たぶん、大学に行くのが当たり前だと、小さい頃から思っていて、そうじゃないんだというのが分かった瞬間に、全てが開けた気がしますね。あ、そこからかも知れないですね、周りに人が増えたのは。
自分の世界観って、やっぱり小さいじゃないですか。小学校の頃だったら、自分のクラスが世界の全て。で、中学校、高校、大学とあがっていったときに、自分と違う生活をしてきた人たちというのも、見えてくるじゃないですか。そうなったときに、大学に行くのが普通じゃない、ということに気付いた…という。気付くべきじゃなかったのかも知れないですけど。それに大学へ行ってから気付いたんですね。
それまでは、それを期待されていたから、大学へ行くのは当然と思っていた。でも、そうじゃない生き方をしている人も居るんだ、ということに気付いた。
世界には色々な人が居るんだ、みたいな。大学に行ってなくても、輝いている人は一杯居るし。
そこは同時進行なのかもしれないですね。色々な人と出会うということと、色々な人から学んで視界が開けるということと。
大学で色々な活動をしていたので、それで色々なことを一気に吸収した感はありますね。で、価値観も変わる。とりあえず、視野は相当広がりましたよ。
なるほど。ご自分が生きるうえで「これは譲れない」と思うことってありますか?
うーん、常にステップアップ?(笑) 吸収できることは吸収しようとすること、ですかね。
それは、例えば人と話すことだったり、ご自分が体験するなかで、その中から学んでいこうというような?
そうですね。何かしら新しいことにはチャレンジしたいですね。現状維持じゃなくて。何か面白いことをしよう、と。
そうやって新しいことにチャレンジしていくなかで、経験値も上げていくと。
経験値を上げることで、自分のレベルも上がっていく気がします。
ご自分のレベルが上がっていった先に、何があるんでしょう?
目指しているものというか、最終地点ですか?
最終地点、ありますか?
私の唯一の夢が、お婆ちゃんになったときに「満足」って言って死ぬことなんですけど。だから、満足し切るために、出来ることはやる、みたいな。だから「何になりたい」とかは無いんですよ。死ぬときに、婆ちゃんになって、孫に囲まれて、「満足」と言って死ぬ。
そこの過程にあるわけですね。
過程ですね。それまでは、何かしらしたいですね。今出来ることを。接客の基礎を作ってくれた人に言われた「常にアンテナを伸ばして、吸収しようとしなさい」という言葉のが原点ですね、たぶん。それを教わりました。
じゃあ、今もそれを意識してアンテナを伸ばして。
「この人はどんな人だろう?」から入って、どんなことをしているか分かったら「それ面白そうだね」と。そういう流れですね…こんなんで大丈夫ですか?(笑)
(笑) 普段はご自分の話を話されることはありますか?
普段はここまで話すことはないですね。どちらかというと、相手の愚痴や仕事の話を訊くほうなので。
そこも頼られる側なんですね。
昨日も言われたんですけど、私と喋ると「元気になる」と言われるので。じゃあ喋っとくか!みたいな(笑)
それは嬉しいですね。
「モヤモヤしていたけど、姉さんと話したらスッキリした」ということは、よく言われます。
ご自分のテンションにも波があると思うんですけど、ちょっとしんどいときに、自分自身を元気にするような手段は、何かお持ちですか?
うーん…声を出す。とりあえず大きい声を出すと、テンション上がりますよね。それぐらいかな…普通ですいません(笑)
[写真・文/OURSELVES 取材協力/bijin-cafe]