やりたいことをしたい | 古野 智美
そんななかで、例えば開業当初に「もっとこうだったらいいのに」とか「もっとこういうことがしたいのに」と思っていたことが、この10年間で改善されたというようなことはありますか?
そうですね。それはありますね。昔この技術や設備があったら、あの患者さんはもっと良い治療が出来たのにな…というのは、10年経っての反省点としてはいっぱいありますし。それを考えると、治療の100点満点というのは、何年経っても有り得ないんだろうな、と思います。
なるほど。医院のプロフィールなどを見ていて、すごく気になった言葉があって。歯科界では当たり前の言葉なのかも知れませんが「審美」という言葉なんですが。
はい。
歯医者さんはお医者さんなので、悪いところを治す「治療」が一般的なのかなと思っていたのですが、それだけに留まらず、より美しくすると。
はい、見た目的なところをですね。
その「審美」という観点から、いま取り組まれていることで、特徴的なことは何かありますか?
審美ですか。審美ってですね、見た目だけを治しても、その審美は長持ちしないんですよ。例えば噛み合わせを無視して見た目だけを綺麗にしても、その審美は2~3年で終わってしまうんですね。でも、ベースをしっかり作ったうえで見た目的なところを改善してあげると、それはもうほんとに2~3年と言わず、ずっと…基本は作り物なので「一生」はさすがに言い過ぎですけど、キレイの続く期間は全然変わってくるんです。メンテナンスのし易さもしかりです。だから、見えている歯だけを見つめないで、根本的なところから治療していこう、というのは常に心がけています。
でも、審美治療には期間や・費用も大切な問題です。そこで大事になるのはカウンセリングです。患者様の審美的な目標と期間や費用の条件。生活スタイルとの相談。もろもろの要因の中で個人個人にとって一番最善の治療方法は何なのか?最終的な治療メニューは、カウンセリングしながら、決定していきます。だから、カウンセリングと相談に何回もらっしゃる患者様も珍しくありません。なので、あいおい歯科では本格的な治療が始まるまではちょっと時間が掛かります(笑) 。
カウンセリング。
カウンセリングと、お話し合いですね。
そこはすごく重要視されているんですね。
そうですね。安心して治療を受けて頂くために、カウンセリングとお話し合いは、一番大事だと思っています。