感謝の気持ちを全部伝える | 園田 奈津子

それで競艇の選手を諦めて、福岡のスクールに通い始めたと。

そうですね。全然種類が違うんですけど(笑)

そうですね(笑) で東京に行って、1年勤務して、仙台のお友達のところへ行ったと。

そうですね。後から追いかけていった感じです。その友達も、親族が個人でリフレクソロジーのお店をされていたんです。なので友達はそこで勤務することになって、後から私も行くことになりました。

そのときは、個人でサロンを開くことを意識していましたか?

もともと、中学生の頃ぐらいから「何かお店を持ちたい」みたいな感覚はありました。でもそれが、ケーキ屋さんだったり、雑貨屋さんだったり、そういうこだわりはまだなくて、ただ「何かしたいな」というのはありました。それが今リフレクソロジーサロンになっているという感じです。

なるほど。こちらに戻ってこられたのは何故ですか?

(仙台に居るのは)1年ぐらいと決めていたんです。

決めていたんですか。もともと、そういう風に計画的に事を進めるタイプなんですか?

そうですね…思い立ったらすぐやりたい感じで。数年前に思い立って、ヘアメイクとネイルのスクールに通っていたんですけど、それが一回入学すると卒業はいつでもいいというところなので、ちょっとそれで甘えもあったりとか、途中結婚もあったり、妊娠もしたのでネイルの臭いも良くないかな、と思って今は中断しているんですけど、それは思い立って、スクールを決めて、行ってしまいました。

目標があって、期日を決めて、逆算して行動するというよりは、期日を決めないと物事が完結しない?

どうでしょう?でも、やりたいと思ったらやりたい。

始めるのは割と「すぐ始めたい」と。仙台のときに1年と決めていたのは?

あの、アパートの更新だったりとか(笑) まあそれだけじゃないですけど。「もう十分だな」と思ったので、早く帰って(一人で)やろうと。

東新川のホテルにお店を出された経緯は?

父がそこの社長さんと知り合いで、東京に行く前ぐらいから「場所を貸してあげるよ」という話は出ていたんです。でもそれが確かではなく、帰ってもう一回交渉して、「いいよ」というかたちで。なので、今のように完全な個室ではなかったんですけど、自分で出来るだけ仕切りを作ったりとか、時間をかけて徐々にサロンっぽくしていった、という感じです。

そのときが22歳。早くに独立されたんですね。

まあ、今思えば早いんですかね。そのときは「凄い!」とか言われて…周りから見たらそう見えるみたいなんですけど、自分では全然そういうつもりではなかったのでとてもくすぐったかったです。

もともと経営者気質みたいなものをお持ちなんでしょうか?身内にそういう方はいらっしゃいますか?

身内…親戚のおじさんが、近所でお店をやっていた記憶がありますけど、私が中学校に入るぐらいには閉じていたような気が…だからそんなに大して影響を受けた人はいない気がしますね。父は公務員だし。

そういうのは、身近な人から影響を受けたわけではないと。

ないですね。もともと「普通が嫌!」と思っていました、確か。高校も、宇部西高校の総合学科に行ったんですけど、そこに決めたのも「普通校の普通科は嫌だ」と思って(笑) 一期生だし、総合学科も新しいし、という感じで行きました。

割と早い段階から「何かやりたい」という思いはあったんでしょうね。周りの同級生とは、そういう話はされてましたか?

えーと…特にしてないと思います。ただ、中学校卒業のときに、「10年後の自分に手紙を」という行事を先生がしてくれて、その手紙が10年経って届いたんですけど、そこにも「何かお店をしてますか?」というような感じのことが書いてありましたね。

ご自分で何かしたいというのと、普通じゃないことがしたい、と。

そうですね。まあ、父は「普通が一番」とよく言っていましたけど。それはそれで、今はよく分かりますね。でも、そうなりたいかというと、別にそうというわけでもないですし。普通に居られるというのは、凄いことなんだなと。今は不況でいろいろな差が出ていますから。

公務員の父は、いつもスーツ着ていたので子供ながらに、周りのお父さんがラフな格好をしているに憧れたりとかありましたね。ニュースばかりみてましたし。でも今はすごく感謝しています。