メールと、英会話と、司会 | 成井 恵美

それでこちらに来られて。それが2012年ですか。

そうです。10月の末頃です。

こちらに来られて、まず何から始められました?

そうですね、まずは自転車で走りまくりました。

走りまくった(笑)

スマートフォンを片手に、GPSで自分の位置と、周りに何があるかを確認しながら。自転車だと「何だろう?」と思ったら、パッと止められますよね。で「あ、これはこういうお店か」「これは市役所か」という風に、まずは土地勘を養おうと、自転車で走りまくって。

だいたい土地勘が掴めた後は、ひたすら家に篭ってネットをしていました。宇部関連のSNSやサイトです。どういう企業があるのかな?といろんなサイトを見てました。ハローワークからIDとパスワードを貰っていましたので、求人情報なんかを見ていると、どういう産業、会社があって、どこが今勢いがあるか…といった全体像が分かりますので、そういうものを見たりですとか。

とにかく「宇部市 ○○」というキーワードで、興味の赴くままに。それこそ、洋服を買うところ、美味しいお店、子供の習い事など…宇部のことを知るために、生活の基盤を作るために、色々なことを調べていましたね。

そのとき、ご自身の意識としては、お勤め先を探そうとしてらっしゃったんですか?それとも、今のようにお一人で仕事をしようと考えていらっしゃったんですか?

そうですね…失業保険を頂いていたので、当初は就職先を探していました。この土地にどういう会社があるのかというのは、凄く興味がありましたので。

なるほど。そのときは「こういう仕事をしたい」というイメージはありましたか?

そうですね、もしまた組織に入るとしたら、英語を使う仕事をしたいな、というのはありました。だた、ハローワークさんから「外資系企業はほぼない」と言われて…。あとは、英会話の講師は応募しましたけど、時間帯が合わないなどの理由で、そちらでお世話になるには結果至りませんでした。

今年の2月に、失業保険の受給期間が終了したんですけど、それまでに転職先は決まらず。決まらなくても、自分の出来ることで、自分の力でやってみたいな、と言う気持ちが強くなっていたので、これは自分でやっていこうと。その頃には、心を決めていましたね。

なるほど。こちらに来られて、最初にされたお仕事はどういうものですか?

最初の仕事は、ビジネスメールのインストラクターの資格を東京で取って、そちらのお仕事をしていたので、まずは自主開催でセミナーを、渡辺翁記念会館の隣の文化会館で、自分で場所を取って。

ビジネスメールの資格は、前の会社にお勤めの間に取られたんですか?

そうです。航空会社に居たときに、週末だけ通って取りました。

それは、ご自身の意思で?

そうですね、はい。

それは、ご自身のキャリアに活かせるという思いがあったんですか?それとも別の目的が?

あ、両方ですね。きっかけは、今の自分の仕事に活かそう、という気持ちでした。先ほどお話した通り、とにかく会社がダウンサイジングして人が居なくなる中で、自分の仕事をどう効率化していくか?自分だけではなく、組織としてどう効率化していくか?というのが、いつもいつも頭にあったんですね。やはり、同じ量を少ない人数で回さないといけないですから、一人ひとりの生産性を上げていくために、どうしたらいいか?と。というなかで、色々なシステムが入ってくる。

eメールというものが会社に入ったのは…13、4年前ぐらいでしょうか…メールに費やす時間の割合が、日々の業務時間の中でどんどん増えてきて。で、皆さんメールは我流なんですね。社内の人間も、社外の人間も。なので、メール・コミュニケーションがあまり良くない。無駄なメールの往復も多くて…一回で伝わることを何回もやり取りしたりですとか。連絡事項の書き方も、箇条書きを使わずに、文章の中に羅列したりですとか。色々な非効率的なやり取りをしていて。かつ、メールソフトの使い方も、皆さん、我流でやっているので、見ていて非効率…それが、我々の限られた業務時間の中でどんどん割合を占めていく現状。

この状況を変えたいと、上司に言ったんです。「eメールの研修でもやりませんか?」という話をして、提案したんです。上司も「じゃあやろう!」ということで、上司が選んだ先生を会社に呼んで一回やったんですね。で、良くなったんですけど、それでも、しばらくするとまたレベルが落ちてきたりして…。

そんななかで、これは私がきちんと勉強して、インストラクターの資格を取って、皆さんに教えたほうが早いんじゃないか?と思い立ちました。自分にもプラスになるし、会社にとってもそういう人間が居たほうがいいですよね。じゃあ私がやります、ということで資格を取って、会社の中で勉強会の時間を設けて頂いたり、「こういう使い方が良いですよ」という提案を会議でしてみたり。

ですから、自分のためでもあり、会社のためでもあり…何かあったときに、それこそ次に私が会社から「さようなら」と言われるかも知れないので、何か(資格を)持っていたほうが良いという判断で。

なるほど、そういう経緯でビジネスメールのインストラクター資格を取得していらっしゃったので、こちらでセミナーを開催されたんですね。そのときの集客はどのようにされたんですか?

集客はですね、まず全くあてが無かったので、Facebookを見て、山口の中でセミナーをやっているような方を探したんですね。で、その方に「私はこういう人間で、こういうことをやりたいと考えているので、お話を伺いたい」というメッセージを送りました。そしたら、すぐに会ってくださって、山口のセミナー事情みたいなものを、色々と教えてくださったんです。すごく丁寧に教えてくださったうえに、Facebookイベントでお友達にも声を掛けてくださって。

そこからどんどん広がって、来てくださった方がひとつのチャンネルですね。で、もうひとつのチャンネルとしては、ビラを沢山作って、士業さんをメインに、自転車でポストに全部入れて回りました。

ほおー。

それから、宇部のパソコンスクールさんに全部電話を掛けて、ビラを送ったんです。SNSと、ビラ配りと、パソコンスクール、チャンネルはその3つですね。それが最初のお仕事です。

なるほど。

あとは、私が認定されているアイ・コミュニケーションという、日本で唯一のメール教育の専門会社があるんですけど、そこから時折講師のお話があるので、先月も東京へ行きましたし、あとは広島にも…とにかく、お話があれば日本全国どこでも行きます。今週は、宇部のパソコンスクールさんから頂いた講演のお仕事もあります。

あとは、ビジネスメールのお仕事からちょっと派生して、プライベートメールというカテゴリで、今年の4月に全国的にアンケートを採り、600人ぐらいの方から回答を頂きました。そうやってプライベートメールの現状を調べ、それを集約し、ネットで発表し…ただまとめて発表するだけだと意味がないので、それをベースにコンテンツを作りましょう、ということで…2時間ぐらいのスライドを作りました。

具体的には、親子でどうやってメールやSNSを安全に使うか、どうやって家庭のルール作りをするか、というセミナーを、都内で2回やりました。…最近のメールの仕事は、そんな感じですね。あとは、英会話講師。それと、司会の仕事をしたいんですけど、これは先日ようやく一本実績が出来ました。今後はこの3つの柱で行こうかなと。

メールと、英会話と、司会。

ですね。自分の中では「言語コミュニケーション」ということで、繋がりはあるかなと。「オフィス ロゴス」という名前の「ロゴス」も、そこから付けたんです。

なるほどー。経歴を順に伺うと、全部の繋がりが見えてきますね。ちゃんと哲学とも繋がっている。

そうですね(笑) 「ロゴス」は古代ギリシアの哲学用語ですね。あ、あと最近は、WEBサイトにメールに関するコラムを書いていますね。そのアイ・コミュニケーションのサイトにビジネスメールの文例集を書いて載せて頂いたり、あとは来月から数回「bizocean」という色々なビジネス系のテンプレートを配布しているサイトで、メールに関するコラムを連載させて頂くことになっています。そんなことをやりながら、とりあえず発信はしていこうと。